板の見方を覚えよう

板で注文状況を把握する！

５分足チャートの次に重要なツール

５分足チャートの次に重要なツールは、「板」です。板とは、株価ボードのこと。買い注文と売り注文の、株価（指値）と注文数がリアルタイムで表示されます。５分足と同様に、板でも株価の微妙な動きを捉え、仕掛けや利食い（決済して利益を確定させること）などの判断します。まずは板の基本的な見方から説明しましょう。

下図が板です。

中央…株価、右側…買い注文数、左側…売り注文数。中央にある数字は株価です。図では、１９３〜２０８円が表示されています。右側は買い注文数です。図では２００円の右側に、「８０００」となっています。これは、「２００円の指値で、８０００株の買い注文が市場に出ている」ということを示しています。

左側は売り注文です。図では２０１円の左側に、「５０００」と表示されています。これは「２０１円の指値で、５０００株の売り注文が出ている」ということです。また、注文が入っていない値段は表示されません。たとえば、２０２円に注文が入っていなければ、２０１円の上は２０３円になります。

このように、板を見れば、現在市場に出ている注文状況が一目でわかるわけです。

表示されている８本値分以外の注文にも注意

板は上下８本値が表示されます。買い注文 ８本値、売り注文 ８本値。これ以外の表示されない価格にも当然、注文は出ているわけです。この見えない部分に、まとまった注文が出ていて、それが表示された途端に、流れが変わることもよくあります。たとえば、上の図でいえば、株価が上がっていったら、２１０円に30万株も売り注文が出ているような状況です。

それが表示されると、「２１１円以上になるのは難しいのでは」と思う人が多いので、たいがいの場合、売り注文が出てきて、値下がりします。このように、板で相場の状況を把握することが大切です。

株価を不当に動かす見せ板に注意

まとまった注文が板に表示されると、トレーダーは反応します。その反応（行動パターン）を利用して、株価を動かそうとする人がいます。買う気がない（または売る気がない）のに、まとまった買い注文を下値に出して、株価を上げようとします。こういった注文を「見せ板」といいます。

もちろん、見せ板を出す行為は違法です。最近は減りましたが、まだあります。注意しましょう。

板の見方を覚えよう

板は重要なツール。

中央…株価
左側…売り注文数
右側…買い注文数

板を見て、注文状況を把握する！

出典：最新版 これから始める株デイトレード

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