【指定廃棄物の行方】「解決の努力続ける」 環境相、各社インタビュー

報道各社のインタビューに応じる伊藤環境相=20日午後、環境省

 13日の内閣改造で環境相に就任した伊藤信太郎(いとうしんたろう)氏は20日、報道各社のインタビューに応じた。東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質を含む指定廃棄物の処理を巡っては「関係自治体と協議しながら、解決のために努力を続けていきたい」と述べた。

 原発事故後、環境省は指定廃棄物を保管する本県など5県で処分場を整備し集約して処分する計画を打ち出したが、各地域で激しい反発が起こり、いずれの県でも集約は進んでいない。

 伊藤氏は「それぞれの地域にとって重要な問題で、解決は必ずしも容易ではない」とした上で「自治体と住民の理解も必要だ」と慎重な姿勢を示した。今後の具体的な対応に関する言及はなかった。

 伊藤氏は宮城4区選出。第2次岸田再改造内閣の発足に伴い、環境相として初入閣した。

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