「いま僕はココにいます」Vol.175 フランス編

ベルサイユに出てきました。久常涼選手、岩崎亜久竜選手も出場します

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はパリにいます。

ドーバー海峡を電車で渡ってきました

今週のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)は「カズーオープンdeフランス」。2024年の「パリ五輪」の会場にも選ばれているル・ゴルフ・ナショナルは、18年の欧米対抗戦「ライダーカップ」も行われ、もうすっかり欧州の名コースのひとつとして定着しました。

列車に自動車のまま乗り込みます

旅を何年も繰り返してきましたが、まだまだ初体験はあるものです。今回は初めて、“車で電車に”乗りました。

前週の「BMW PGA選手権」が行われた英国ロンドンで借りたレンタカーを、2時間ほど走らせて目指したのはドーバー海峡。南東部フォークストンという街から、対岸のフランス・カレーという土地まで電車に乗って英仏海峡トンネル(ユーロトンネル)を渡りました。

開幕前はパリの街でリフレッシュ

トンネルの内部を走る列車には、運転してきた“レンタカーごと”乗りこむんです。海底トンネル通過中も車からは降りず、辺りは真っ暗。窓から漏れる光でちょっと明るくなったなあと思ったら、そこはもうフランスでした。乗車時間は35分ほどで、体感ではもう着いたの?という感じ。陸に上がってカレーから再び車を運転し、約3時間でパリに到着しました。

パリの並木道でリラックス

これまで、ロンドン→パリの移動はヒースロー空港からシャルル・ド・ゴール空港まで1時間半弱の直行フライトを選んできましたが、いやいや、電車移動がめちゃくちゃ快適でビックリ。商売道具であるゴルフバッグとの旅は、飛行機だとやっぱり大変だと改めて実感します。空港で出発チェックインをして、到着後の空港でレンタカーを借りて…。もちろん、悪天候によるキャンセル、ロストバゲージのリスクも避けられません。

ベルサイユ宮殿の門で記念写真

久常涼選手は今回、前週日曜日の便で移動するつもりが、飛行機が欠航になってしまったそう。月曜日の夜もまだロンドンに滞在するトラブルに見舞われてしまいました…。

ル・ゴルフ・ナショナルの18番ホール

さて、ル・ゴルフ・ナショナルでは昨年、試合期間中に高熱を出して途中棄権した苦い思い出があります。池ポチャの後の処置を間違えたりして、踏んだり蹴ったり…。18ホールの序盤と終盤の戦略性が高く、レイアウトが面白いので今年こそは!と意気込んでいます。

次週はライダーカップのためお休み。その翌週は再び英国に戻ります

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