ビッグモーターに支払い命令 水没歴を調べず販売、前橋地裁

中古車販売大手ビッグモーターのロゴマーク

 中古車販売大手ビッグモーターが水没事故歴を告げずに中古車を販売したとして、群馬県館林市の医薬品販売会社が購入代金など350万円を求めた訴訟の判決で、前橋地裁太田支部は21日までに、約290万円の支払いを命じた。20日付。同支部は「水没歴を含めて詳細に調査すべきだったのに、これを怠った」とした。

 判決によると、原告の男性社長は2019年、ビッグモーター館林店で中古の乗用車を購入。追突事故に遭って修理したのを機に、水没歴が判明した。同店は車を回収して水没の痕跡があると認めたが、無償修理には応じなかった。

 ビッグモーターは「係争中の案件につき、コメントは差し控える」としている。

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