サッカー選手はもちろんプレーが好きでなければなりにくい職業ではあるが、中にはそれほどこだわりを見せるほどではなかったという名プレーヤーも…。
今回は『Planet Football』から「サッカーにあまり興味がなかった選手たち」をご紹介する。
ブノワ・アス・エコト
所属したクラブ:トッテナムなど
国籍:カメルーン
かつてカメルーン代表やトッテナム・ホットスパーなどでプレーした名サイドバックのブノワ・アス・エコトは、サッカーをただの仕事だと公言していた選手の一人だ。スパイクにも全く興味がなく、23ドルで買ったものでプレーしていたことも。
「ただの仕事だよ、キャリアはたった10~15年だ。そこに情熱はない。サッカーの偽善を受け入れたことはない。単なる仕事で、目的を達成するための手段だ。ボールを蹴るよりも、人生には重要なことがある。お金のためにプレーしている。ただみんなそうじゃないのか?」
デイヴィッド・バッティ
所属したクラブ:ニューカッスル、リーズなど
国籍:イングランド
ニューカッスルやリーズでプレーしたイングランドの名ボランチであるデイヴィッド・バッティ。激しいプレーと圧倒的な闘争心を見せた彼は、サッカーにも華々しい生活にも全く関心がなかった。
「サッカーの試合はつまらない。現役を引退してから試合を見たこともない。お金を払って見に行く人が理解できない」と公言しており、競技を辞めてからはノースヨークシャーで静かな生活をしているそう。かつてのチームメイトであるリオ・ファーディナンドすら連絡が取れないという。
デイヴィッド・ベントリー
所属したクラブ:アーセナル、ブラックバーン、トッテナムなど
国籍:イングランド
「デイヴィッド・ベッカムの後継者」とも呼ばれたベントリー。素晴らしい右足からのパスやクロスを持っていた選手であったが、29歳の若さで現役を引退し、レストランの経営に乗り出した。
「正直に言ってブラックバーンにいたときからサッカーに疑問を持っていた。自分には向いていないと思っていた。誰もがプレミアリーグのサッカー選手になり、イングランド代表でプレーすることを夢見て育つ。僕はそれを成し遂げたが、将来はサッカーの外にあると考えた」と話していた。
アレックス・ソング
所属したクラブ:アーセナル、バルセロナなど
国籍:カメルーン
アーセナルでアーセン・ヴェンゲル監督に高く評価されたアレックス・ソング。パトリック・ヴィエラの後継者として中盤の攻守に渡る貢献を見せたが、その中で2012年にバルセロナへと移籍していった。
ソングはその選択についてこう語った。「バルセロナからオファーが来た時、自分がどれだけ稼げるかを見て、迷うことはなかった。キャリアを終えたときに妻と子供が快適な生活を送るべきだとね。試合に出場できないことはディレクターから通告されていたが、気にしなかった」という。
エスペン・バードセン
所属したクラブ:トッテナム、ワトフォードなど
国籍:ノルウェー
1998年のワールドカップでノルウェー代表のメンバーに選ばれたゴールキーパー。にもかかわらず、彼はなんと25歳という若さで現役を引退している。その理由は「賃金が低すぎた」からだった。
「サッカーは飽きた。次第に物足りなさを感じていた。シェフィールド・ユナイテッドで賃金交渉をしたとき、ニール・ウォーノックのオフィスに行ったんだけど、鉄道運転士よりも低い額を提示してくれたよ。即座に断って引退した。僕は自分の人生を送る必要があったが、それがサッカーである必要はなかった」
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引退したあとは1年間世界を旅したあとにオープン大学で学位を取得し、それから資産管理会社でファンドマネージャーを務めているそうだ。