イセエビの水揚げ好調 和歌山・みなべ町の堺漁港、連日200キロ

堺漁港に水揚げされ、競りにかけられるイセエビ(和歌山県みなべ町堺で)

 和歌山県紀南地方でイセエビ漁が解禁となり、みなべ町の堺漁港でも連日、まとまった数量が水揚げされている。漁は来年4月末まで続く。

 解禁は今季も16日だったが、17日は漁港の市場が休みのため18日から水揚げが始まった。初日は2日間分で約400キロ、19日は約200キロ、20日も約200キロと順調に揚がった。21日は雨の影響で少なかったが、出だしは例年並みに好調だという。

 紀州日高漁協南部町支所によると、同支所に所属する15隻ほどが刺し網で漁獲している。漁は前日の夕方に沿岸で網を仕掛け、未明に水揚げする。網に掛かったイセエビを、触角や足が折れないようにして1匹ずつ慎重に網から外し、コンテナに入れて市場に並べる。

 競りは仲買人や小売店、料理店が入札に参加し、活気づいている。

 同支所によるとイセエビの漁獲は近年、順調だという。サイズは小さいもので200グラム、大きいものだと1キロもある。堺漁港ではやや大きめの300~500グラムが多いというが、職員は「仲買人は300グラムまでのものを求めるので」とちょっと複雑な表情をみせる。

 市場での価格は出だしは安めだが、旬を迎える11月以降は需要が多くなり、高くなってくるとみられる。

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