杭州アジア大会に各国要人招く 中国、国際的影響力を誇示

中国浙江省杭州市に到着し歓迎を受けるシリアのアサド大統領(手前右)=21日(新華社=共同)

 【北京共同】中国外務省は21日、浙江省杭州で23日に開幕する杭州アジア大会の開会式に習近平国家主席が出席し、列席するシリアやカンボジアなど各国の国家指導者の歓迎式典を行うと発表した。中国が10月に開く巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議には110カ国以上の代表団が参加し、ロシアのプーチン大統領も出席予定。習氏は国連総会など国際会議への出席を見送る一方で、中国に各国要人を招き国際的影響力を誇示する。

 杭州アジア大会と一帯一路会議は中国が今年最も重視する国際的な大型イベント。行事を成功させて新型コロナウイルス収束を受けた世界との往来回復を印象付け、低迷する経済をてこ入れしたい思惑もある。

 国営通信新華社によると、シリアのアサド大統領とクウェートのミシャル皇太子は21日、杭州に到着した。シリアが2011年に内戦に陥って以降、アサド氏の訪中は初めて。中国はサウジアラビアとイランの国交正常化を仲介するなど中東外交に力を入れている。

中国浙江省杭州市に到着したクウェートのミシャル皇太子(手前右)=21日(新華社=共同)

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