アフガン女性7割、憂鬱悪化訴え タリバン抑圧、国連調査

アフガニスタンの首都カブールで、人道支援団体の食料配給を待つ女性ら=5月(AP=共同)

 【イスラマバード共同】国連組織「UNウィメン」は21日までに、アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権下で、女性の約7割が「不安や孤立感、憂鬱さが著しく悪化した」と訴えているとの調査結果を公表した。タリバンは教育や就労の制限など50以上の女性抑圧策を導入しており、精神状態の悪化につながったとみられる。

 調査は女性592人が対象で、アフガン各州で今年4~6月にかけて日常生活などについて聞いた。69%が不安などの悪化を訴え、1~3月の57%から増加した。

 国際社会による暫定政権の承認を巡っては、50%が女性の権利が改善された場合にするべきだと回答した。

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