衆院長崎4区・参院徳島高知補欠選挙の展望!国政や解散への影響とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年9月21日に公開された動画のテーマは……衆院長崎4区補選&参院徳島・高知補選!その行方は?

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、10月に行われる補欠選挙の展望について語っていただきました。

内閣改造後初の国政選挙!そのポイントとは?

【このトピックのポイント】
・衆議院長崎4区補選は与野党激突の激しい戦いが予想される
・自民党が負けても国政への影響は少ないが解散の時期が遅れる可能性
・参院補選徳島・高知選挙区は徳島側の動き次第で大きく動くか

衆議院長崎4区補選

北村誠吾衆院議員の死去に伴い実施される衆議院長崎4区補選には、自民党の金子容三氏と立憲民主党の末次精一氏が立候補を予定しています。

末次氏は北村氏と4区で大接戦を繰り広げ比例復活した現職議員。知名度で金子氏を上回っています。

一方で金子氏も衆院議員・長崎県知事・参院議員を務めた金子原二郎氏を父に持つ有力候補で、両者の戦いは激戦が予想されます。

今回の補欠選挙は国政や解散にどのような影響をもたらすのでしょうか。

松田氏によると、自民党が負けたとしても、党内が安定しているため岸田おろしの動きが出てくることはないとのこと。解散時期が遠のく可能性は十分にあるとしました。

国政への影響は少ないものの、与野党激突で小渕選対委員長の初陣ということもあり、松田氏は「負けられない選挙であることは間違いない」とコメント。

一方で、立憲は4月に行われた衆参の補選に全敗し、世論調査では維新に次いで野党第二党に甘んじており、この補選に勝つことで次期衆院選に向けて弾みをつけたいところです。

松田氏「自民からしても立憲からしても負けられない選挙というところですね」

ただ、長崎4区補選には特殊な事情も。

長崎4区は区割り変更で次の衆院選では消滅する選挙区です。そのため、補選で勝っても解散が決まればその時点で任期は終了、投票日前に解散が決まれば補選そのものがなくなります。

解散となった場合、2人の候補予定者の処遇はどうなるのでしょうか。

松田氏によると、自民の金子氏はすでに新3区の支部長に選任されており、解散後は4区と重複する地域が多い新3区で衆院選に臨むことになるとのこと。

立憲の場合、すでに3区には現職の山田勝彦氏がいるため、末次氏の新3区での出馬は不透明。松田氏は「この結果を見てまた調整ということになると思います」とコメントしました。

いずれにしても、両者とも次の衆院選を見据えての戦いとなりそうです。

参議院徳島・高知選挙区補選

自民党現職の不祥事による辞職に伴い実施される参院徳島・高知選挙区の補欠選挙。自民党からは県議会議員の西内健氏、無所属で前衆院議員の広田一氏、諸派・新人の大石隆英氏が立候補を予定しています。

松田氏によると、徳島の自民党関係者は「あれば高知の選挙だろ」とまだエンジンがかかっていない様子とのこと。立候補予定者が3名とも高知にゆかりのある人物ということで、徳島と高知で温度差が生じているようです。

実際、高知の有力候補が出馬した過去の合区の選挙では徳島の投票率が下がる傾向が指摘されています。

自民党に逆風が吹くなか、また広田氏という高知での知名度が高く選挙に強い相手を迎え、西内氏は高知と徳島それぞれでどう票を取るかが注目ポイントとなりそうです。

MC鈴木邦和「自民党の考え方として逆に徳島側(の候補)を出していこうみたいな選挙戦略はありえないですか?」

MC鈴木の問いに松田氏は「ありえないですね」とキッパリ。合区になって以来、自民党は徳島と高知で議席を分け合えるよう交互に候補を擁立しており、すでに徳島の現職がいるため、今回の補選で徳島の候補を擁立する選択肢はないとのことです。

一方で、今後補選の構図を大きく変えるような要素を持っているのは徳島。松田氏は徳島から与野党いずれかの票を取るようなバックグラウンドを持つ候補が現れれば「構図が大きく変わるということはあると思います」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

10月の衆参補選のみどころは?国政への影響とは?

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