アニメ『呪術廻戦』五条悟役の中村悠一インタビュー 10年後の同一キャラの声を演じる難しさを語る

『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載中の大人気コミック『呪術廻戦』(芥見下々・著)。ハロウィンでにぎわう渋谷駅周辺で、かつてない大規模な戦闘が始まるテレビアニメ第2期『渋谷事変』。最強の呪術師である五条悟(ごじょうさとる)を演じる中村悠一(なかむらゆういち)が10年後の同一キャラの声を演じる難しさや、呪霊の漏瑚(じょうご)、花御(はなみ)、脹相(ちょうそう)との闘いを描いた第2期8話を演じてみての感想、そして圧倒的なスケールで描かれる『渋谷事変』についての見どころなどを語った。

――『渋谷事変』で再び現代の五条を演じられてみての感想を教えてください。
中村 五条らの高専時代を描いた『懐玉・玉折』を経て、現代を描く『渋谷事変』へと突入していくので、時間経過をわかりやすく演じようか、変わらず演じるべきか、悩むところではありました。実際、約10年経って、声が別人のように変わる人はあまりいないじゃないですか。結局はそこまで変えずに演じることになったのですが、シーンによっては『懐玉・玉折』の頃よりも声色を落ち着かせて、視聴者に印象付けるという手法を取ることもありました。

――第2期8話(第32話『渋谷事変』)では、漏瑚、花御、脹相との闘いがありました。このシーンを演じてみていかがでしたか。
中村 原作では数コマで描かれているものが、アニメでは表現を拡大して見せてくれるのが『呪術廻戦』アニメシリーズの魅力の1つだと思っています。特に戦闘シーンは派手な演出やカメラワークを使って、さらに見ごたえあるものにしてくれる。中でも第2期8話(第32話)のこのシーンは強い者同士の戦いが描かれているので、それがより顕著に表れていると思いました。
アフレコの段階では映像はまだ完成していないので、監督や演出家さんの頭の中にあるイメージを伝えてもらい、テストを重ねてすり合わせていくことで、やっと「こういう完成図を意図しているんだ」とわかってくる。パズルのピースが組み合わさっていくような感覚になる収録で、面白いと思いながら演じていました。

特級呪霊の漏瑚

――『渋谷事変』全体を通しての見どころはどんなところだと感じていますか。
中村 今までは1つの戦いにフィーチャーして物語が展開していましたが、『渋谷事変』ではいろんな場所で同時に戦いが行われています。それを1つ1つしっかり見せていくので、その目まぐるしい展開が見どころになっているのではないでしょうか。
僕達もオンエアで完成した映像が見られるのをすごく楽しみにしているんです。『渋谷事変』は辛い展開も待っていますが、とにかく見どころの詰まった物語になっているので、視聴者の皆さんにも最後まで見届けてほしいですね。

第33話『渋谷事変 開門』
渋谷駅地下ホーム。一般人を盾にされながらも、漏瑚、花御、脹相を圧倒し追い詰める五条。しかし、漏瑚達の狙いは、時間を稼ぎ、獄門疆により五条を封印することだった。大量の改造人間と共に真人も参戦。一般人を盾に五条を削ろうとする漏瑚達だったが、五条はある秘策に出る―。

TVアニメ『呪術廻戦』第2期
毎週木曜23時56分〜 MBS/TBS系列全国28局にて放送中

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

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