岡本太郎さんの壁画修復へ 渋谷駅「明日の神話」

東京・渋谷駅の通路に設置されている「明日の神話」

 岡本太郎記念現代芸術振興財団は21日、東京・渋谷駅の連絡通路に設置されている芸術家岡本太郎さん(1911~96年)の巨大壁画「明日の神話」の傷みが進行しているとして、数年間の大規模修復を行うと発表した。10月10日から修復の第1弾となる作業を約40日間かけて行う。

 同財団によると「明日の神話」は2008年11月に設置。縦5.5メートル、横30メートルの作品で、亀裂や剥落、変色などの傷みが出ているという。作業は作品右側から始め、汚れの除去や亀裂の補修、保護剤の塗布などを行うほか、壁画裏の換気設備などの環境も改善する。修復、改修には数年かかる見込みという。

壁画「明日の神話」の傷んでいる部分

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