“最初は1週間後に放送” 畑岡奈紗は歴史に感謝

樋口久子(左)とプロアマ戦をプレーした畑岡奈紗(撮影/玉木充)

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前(21日)◇利府GC (宮城)◇6569yd(パー72)

50回記念大会に臨むホステスプロ畑岡奈紗はプロアマ戦で樋口久子とともにプレーした。

樋口は1973年の第1回大会を通算5オーバーで制し、優勝賞金100万円(賞金総額529万円)を獲得。日本勢として初めて海外メジャーを制すなど、黎明期から女子ゴルフを支えてきた功労者の一人だ。

「そういった歴史のある大会でもあるし、樋口さん始め、多くのプロがやってきてくれたおかげで今がある。これだけ試合があるのもありがたいこと。いろいろたくさんお話ができた」と畑岡も感謝した。

73年当時、テレビ中継も生放送ではなく、1週間後に放送されることもあったという。女子ゴルフの地位も現在と比べて低かった。それでも半世紀を経て、2023年シーズンの国内女子ツアーは38試合が開催され、賞金総額は過去最高の44億円超と年々発展してきた。

2017年大会以来の優勝を目指す(撮影/玉木充)

「今は生で放送してもらえたりするのがすごくありがたい」。畑岡自身はプロ本格転向1年目の2017年から米ツアーに参戦。スポット出場した同年の今大会でプロ初優勝をあげた“思い出の地”だ。

「ジュニアからサポートしてもらっているスリクソンの大会(特別協賛:住友ゴム工業)でもあるので、そのギアに最近助けられている部分がありますし、それをうまくいかせるゴルフができれば」。国内ツアーでの優勝となれば19年「日本女子オープン」以来、4年ぶりとなる。(宮城県利府町/玉木充)

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