よりコシがあるうどんに期待 香川県オリジナル小麦「さぬきの夢」の新品種を初製粉

讃岐うどんに使われている香川県のオリジナル小麦「さぬきの夢」。改良された新しい品種を「小麦粉」にする作業が、観音寺市の製粉工場で初めて行われました。

2000年に誕生した「さぬきの夢」は、ニーズに合わせるため品種改良を進めていて、2代目の「2009」の後継となる品種を現在登録手続き中です。

21日は、高松市の農家が2023年に収穫した新しい品種の小麦約25tを「小麦粉」にする作業が行われました。

(山下佳乃リポート)
「こちらでは、粒を細かくする作業が進められています。茶色い米粒サイズのものが、こちらでは、小麦粉に近づいています。きれいな白色です」

新しい品種は、今ある品種と比べるとタンパク質のグルテンが豊富で、うどんにした時にコシが生まれることが期待されます。徐々に栽培面積を拡大し、2027年の収穫から全面的に切り替えることを目標にしています。

初めて小麦粉になった新品種。製粉会社の社長の感想は……?

(ホーコク製粉/尭天啓行 社長)
「従来のものよりもサラサラとしていて、非常に良いんじゃないかなと考えている。我々製粉メーカーから見ると、挽砕しやすい小麦じゃないかなというふうに期待している」

完成した小麦粉は約15t。この小麦粉で作った讃岐うどんを県民にも食べてもらおうと、県は11月18日と19日に高松市の丸亀町グリーンで試食会を開く予定です。(1日1000食)

(香川県農政水産部/尾崎英司 部長)
「ある程度、(製粉会社社長から)手応えを感じる発言をいただきましたので、県内のうどん店に多く使っていただけるんではないかなというふうに、ものすごく期待している」

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