「緊張しているのかな」蝉川泰果は優勝した昨年と同じ1アンダー発進

最終9番のバーディで、昨年初日と同じ1アンダーフィニッシュ(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 初日(21日)◇小野東洋GC(兵庫)◇7113yd(パー72)

午後組で出たディフェンディングチャンピオンの蝉川泰果は3バーディ、2ボギーの「71」で回り、1アンダー54位の初日となった。10番から出た前半は「緊張しているつもりなかったけど、緊張しているのかな」と自分で驚くほどショットがかみ合わなかった。

15番(パー5)でボギーが先行し、パー3の17番(パー3)はアイアンショットがグリーン手前に広がる池につかまってボギー。流れを変えたのは18番だった。右ラフからの2打目で木と木の間を通すスーパーショットを披露してパーセーブを決めた。

「僕は刻むつもりだったけど、キャディの清水重憲さんに『いけると思うよ』って言われて、やったらいけた」。4月「関西オープン」でプロ初勝利を支えてくれたベテランキャディの助言を生かした一打だった。

新たに投入したアイアンの感触は上々だ(撮影/中野義昌)

後半に入って4、5番の連続バーディでスコアをイーブンパーに戻すと、最終9番で4mのチャンスを決めて、アンダーパーで初日を終えた。「これを入れたら去年と同じ初日のスコア」と思った。「先週の最終日、いいプレー出来たなと思ったし、今日の後半もスコアを戻せたのもやっぱり調子が良くなってきている証拠だと思う。アイアンも新しいのに替えてつかまるなと思ったし、いい状態でやれればスコアも出るんじゃないかな」

1年前は3日目のビッグスコア「61」でトップに躍り出た。首位と8打差のスタートでも、追い上げる力があるのは実演済みだ。(兵庫県小野市/石井操)

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