重量挙げ世界マスターズ5度目V 倉敷の牧野さん 「次は世界新を」

世界マスターズ選手権で5度目の優勝を果たした牧野さん

 倉敷市スポーツ振興協会職員の牧野吉伸さん(65)=同市=が、重量挙げの世界マスターズ選手権(8月18~26日、ポーランド)で優勝した。競技歴半世紀に及ぶベテランで、自身5度目の金メダル。「次の目標は世界新記録」とさらなる意欲を燃やしている。

 男子55キロ級65~69歳クラスに出場。スナッチで55キロとトップに立ち、得意のジャークでも1位の70キロを記録。トータル125キロで2位に13キロの差を付けた。

 牧野さんは倉敷商高1年生の時に競技を始め、高校3年から16年連続で国体に出場した。体育教員として勤務した同高や笠岡工高などで生徒を指導。定年後も、倉敷運動公園(同市四十瀬)で後進を指導しながら、トレーニングを続けている。

 同選手権には6度目の出場。今大会は左肩の故障で思うような練習ができなかったといい、世界記録に8キロ届かず「悔いが残った」と牧野さん。来年フィンランドで開かれる同選手権に向け、帰国直後から練習に励んでおり「“忘れ物”を取りに行きたい」とリベンジを誓う。

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