ロシア、大規模なミサイル攻撃 6人死亡、首都キーウで破片落下

21日、ウクライナ首都キーウで、ロシアのミサイル攻撃の後に立ち上る煙(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ各地で20日夜から21日朝にかけてロシア軍による大規模なミサイル攻撃があり、南部ヘルソンで6人が死亡した。首都キーウ(キエフ)では迎撃したミサイルの破片が落下。ウクライナ軍は同日、全土でミサイル43発のうち36発を迎撃したと発表した。ウクライナメディアが伝えた。

 中部チェルカスイではホテルが攻撃で破壊され、9人が負傷した。東部ハリコフや西部リビウ州では倉庫などに被害があった。

 ウクライナ軍は21日、ロシアの支配下にある南部クリミア半島のサキ航空基地を攻撃したと明らかにした。ウクライナメディアが伝えた。報道によると、飛行場には少なくとも戦闘機など12機があり「重大な損傷」を与えたとしている。ロシアの防空システムを破るため無人機多数とミサイルで攻撃したという。

 またウクライナ軍は20日、クリミア半島セバストポリ近郊のロシア黒海艦隊司令部を攻撃したと発表。人員や軍事施設に損傷を与えたと主張したが、セバストポリのラズボジャエフ市長はミサイルを迎撃したと通信アプリに投稿した。

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