自民と立民も市町議が兼職 3衆院議員の公設秘書

 逢沢一郎衆院議員(岡山1区)ら自民党と立憲民主党の衆院議員計3人が、現職の地方議員を公設秘書として兼職させていたことが21日分かった。いずれも衆院事務局に兼職届を提出しており「仕事に支障はなかった」などと強調しているが、公費から支出される秘書給与と議員報酬を二重で受け取っていて、公設秘書の在り方を巡り議論を呼びそうだ。

 逢沢氏は地元選挙区と瀬戸内海で隔てられた香川県三豊市議の三谷正史氏を政策秘書として採用。逢沢氏は「前任者が急きょ退職して有能な秘書が見つからず、(三谷氏は)長年の実績がある」とのコメントを出した。

 自民党の松本尚防衛政務官(千葉13区)は千葉県酒々井町議の金塚学氏を第1秘書に。松本氏は「町議と秘書の仕事を混合することなく、給料に見合った分のことはやってもらっている」と説明した。

 立憲民主党の福田昭夫氏(栃木2区)は栃木県日光市議の斎藤久幸氏を第1秘書として雇っている。斎藤氏は「市議会の仕事に支障を来してはいけないという条件の上で、採用されたと認識している」と話した。

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