ドライアイスでCO2中毒に注意 ひつぎのそば、死亡例も

ひつぎをのぞき込み、危険な例を示す国民生活センターの職員=21日午後、消費者庁

 消費者庁と国民生活センターは21日、火葬や埋葬まで遺体を保存するためにひつぎに入れるドライアイスで、二酸化炭素(CO2)中毒とみられる死亡事故が起きているとして、注意を呼びかけた。「換気し、ひつぎには顔を入れないで」と訴えている。

 消費者庁などによると、葬儀場や自宅で、ドライアイス入りのひつぎのそばにいた参列者らが死亡した事故が、2020~21年に宮城、宮崎、沖縄の3県で1件ずつ報告された。気化した高濃度のCO2を吸い込んだことが原因とみられる。

 CO2は大気中にもわずかに含まれるが、濃度が30%で、ほぼ即時に意識を失うとされる。

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