疑惑の “ドンペリゴールド” ラベルを張り替え売却か 大阪の男(41)を逮捕 購入者が相談して発覚 警察が押収物を公開

高級シャンパン「ドンペリゴールド」のラベルを貼り付けたシャンパンを売却したとして大阪府の男が逮捕されました。

米田健太郎 記者
「こちらが押収されたドンペリです。中身と違うラベルが貼られて売却されたということです」

商標法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪府八尾市に住む無職の男(41)です。警察によりますと、男はおととし9月、フランスの企業が保有する登録商標である「ドン・ペリニヨン・レゼルヴ・ドゥ・ラベイ」、通称「ドンペリゴールド」のラベルを貼り付けたシャンパン2本を大阪府のリサイクルショップに売却し、商標権を侵害した疑いがもたれています。

調べに対し、男は、「偽物のドンペリを店に売ったことに間違いない」と容疑を認めているということです。

おととし10月、ネットを通じてリサイクルショップからドンペリゴールドとされるシャンパン2本を、およそ20万円で購入した広島市に住む男性が、「偽物ではないか」と警察に相談しました。

警察は、商標を保有するフランスの企業に鑑定を依頼し、男が売ったシャンパンは、ドンペリゴールドに比べて安く手に入る「ドン・ペリニヨンヴィンテージ」、通称「ドンペリ白」だと分かったということです。

広島市でワイン販売する店でそれぞれのシャンパンについて聞くと…

グラン・ヴァン18区 幟町店 山岡英樹 店長
「(条件により価格の差があるが)白は一般的に2万円代後半から3万円半ばくらい。ゴールドは(一概にはいえないが)10万円台前半から年代物なら40万円ぐらいで流通している。ワインには希少性というものがあり、少し年代が古くなると値段がはねあがる性質をもっている」

警察は捜査に支障があるとして具体的には明らかにしていませんが、男はラベルのほかにも本物に見えるような細工をしていたということです。

警察が事件のいきさつを調べています。

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