広島県警が自転車ヘルメットの着用を周知

自転車のヘルメットの着用が「努力義務」となってまもなく半年です。広島の着用率は中四国で最も低いことがわかり、県警は着用を周知したいとしています。9月21日から始まった「秋の全国交通安全運動」。重点課題の1つが2023年4月から「努力義務」となった自転車のヘルメットの着用率向上です。

■呉警察署 山口清文交通課長

「(着用の)意識がなかなか根付いていない。地道に着実に訴えていきたい。」

■小池悠太 記者

「通勤時間帯の呉市内です自転車で通りがかる方は多くいるのですがヘルメットをつけている方、かなり少なく感じます」

警察庁の調査によると、県内のヘルメット着用率は6.6%。全国平均を下回り、中四国地方で最も低い数字となりました。利用者からは、「荷物が増える。」や「夏は汗をかく。周りの人がつければつけるかも。」といった声が聞かれました。

一方、全国で最も着用率が高かったのが愛媛県の59.9%です。愛媛県では、2015年に全ての県立学校でヘルメットの着用を「義務化」。当時の高校生に無償でヘルメットを配布しました。人形を使った実験映像。車と衝突したあと、頭を地面に強く打ち付けているのがわかります。自転車の死亡事故のうち、頭に致命傷を負ったケースが最も多く、およそ6割にのぼります。ヘルメットを着用していなくても法的な罰則はありません。そのため広島県警は、交通安全運動を通して周知を図りたいとしています。

【2023年9月21日放送】

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