〈富山グラウジーズ・Bリーグ〉「富山で頂点見に行く」 宇都、2季ぶり復帰

リラックスした表情で練習に臨む宇都(左)=富山市総合体育館

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズに、6年間にわたり「チームの顔」として活躍した元日本代表のPG宇都直輝(32)が帰ってきた。21日、富山市総合体育館で公開練習が行われ、2季ぶりに復帰した宇都は「富山で頂点を見に行きたい。僕らしさを失わず、役割を遂行したい」とはつらつとした笑顔を見せた。

 宇都はBリーグ初年度の2016年から富山でプレーし、2度のチャンピオンシップ進出に貢献した。22―23シーズンは富山でアシスタントコーチを務めた石橋晴行氏がヘッドコーチ(HC)を担うB2・バンビシャス奈良に移籍。全60試合中58試合で先発し、1試合平均10.9得点だった。

 「去年は成長するという意味で海外に行こうとしていた」と宇都。「うまくいかなくて出遅れたところを奈良の石橋さんが拾ってくれた」と明かした。B2で過ごした1年間を「心が成長できた」と振り返り「成長しきってはいないので、たまにボロが出るかもしれない。コントロールしていきたい」と愛きょうたっぷりに話す。

 高岡大輔HCは「直輝のエネルギーをチームに注いでほしい」と期待し、「暴走しがちなところはしっかり抑えていきたい」とにやりと笑った。

 ワールドカップにフィリピン代表として出場したPF/Cエージェー・エドゥ(23)は「多くのNBA選手とマッチアップして自信をつけた」と胸を張り、攻守両面での奮闘を誓った。

 富山は22日、天皇杯2次ラウンドで今季初の公式戦に臨む。黒部市総合体育センターでアースフレンズ東京Z(B3)と対戦する。

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