愛犬と一緒に利用できる『交通機関』3選!それぞれのルールや注意点、準備すべきことまでを徹底解説

愛犬と一緒に利用できる「交通機関」

たまには愛犬を連れておでかけしたいときもあるのではないでしょうか。でも自家用車がないから…と諦めてしまう方も少なくないようです。

しかし実は、条件を満たせば利用できる「交通機関」は存在します。時々新幹線などに犬や猫を乗せている方を目にしたこともあるのではないでしょうか。

まずは、どのような交通機関にどのような条件があるのか、確認しておきましょう♪

1.電車

犬はキャリーバッグ等に入れて、各鉄道会社の提示する条件を満たせば、電車に乗ることができます。

犬は「手回り品」として扱われ、たとえばJRの場合は乗車前に290円の切符を購入します。料金は鉄道会社によって変わり、無料の場合もあります。

犬が入るキャリーバッグは、『縦・横・高さの合計が90cm以内、重さが10kg以内、犬が完全に入れること』が条件です。120cm以内という場合もあるので、事前に必ず利用する鉄道会社の公式サイトなどで調べておく必要があります。

2.バス

バスも電車同様に、条件を満たせば犬との乗車が可能です。犬が完全に入れるもので、長さは100cm以内、重さ10kg以内など、バス会社によって条件は変わります。

他にも「膝に置ける大きさならOK」「他のお客様の迷惑にならなければOK」というような条件のバス会社もあります。料金は無料がほとんどですが、手荷物料金としてかかる場合もあります。

最近は、犬と一緒に観光地を巡るバスツアーなどもありますので、そういうサービスを利用するのもおすすめです。もちろん犬はケージから出して乗車可能で、周囲も犬連れなので、気を遣わずに旅を楽しむことができるでしょう。

3.飛行機

飛行機も、犬と一緒に長距離移動できる手段です。ですが多くの飛行機では、犬はケージに入れて貨物室に乗ることになり、犬種や犬の年齢によっては利用を断られる場合もあります。

最近では、貨物室とは別のバルク室と呼ばれるペット専用空間を設け、空調も客室と同じものを利用したり、とペットへのサービスを充実させている航空会社もでてきましたが、全ての航空会社がそうではないので、事前に確認が必要です。

いまだ貨物室を使用している航空会社の場合、貨物室でも空調管理はされていますが、客室より気温の変化を受けやすいので犬の負担は大きいかもしれません。

また、いずれの場合ももちろんケージから出ることはできず、水もトイレも我慢しなければなりません。

2022年には、北九州のスターフライヤー社が客室に犬を同伴して利用できるサービスを開始しました。50cm×40cm×40cmのケージに入ることが条件で、犬の料金は50000円です。

高額で本数が限られていますが、利用者が少ないので周囲に気を遣うことも少なくて済みます。また搭乗まで乗務員が付き添うので、サービスが充実しています。

愛犬と「交通機関」を利用するために準備すべきこと

ではここからは、愛犬と「交通機関」を利用するために、事前に準備すべきことについて解説します。

せっかくの愛犬との旅なのに、準備不足で台無しにしないようにくれぐれも注意しましょう。

犬が完全に入れるキャリーバッグを用意する

どの交通機関でも共通している条件が、『犬の手足や顔が出ないキャリーバッグ等に入れること』です。

通気性が良いように出入口がメッシュ素材のものはOKですが、カートはNGです。

犬と入れ物を合わせて10kg以内になるように、事前に重さを計っておきましょう。10kgちょうどならOKですが、飼い主が運ぶのが大変になるので、体重の軽い犬のみ利用をおすすめします。

ローラーが付いたタイプのバッグは飼い主が楽ですが、斜めになって犬に負担がかかることもあります。トートバッグタイプは犬と飼い主の距離が近く、愛犬も落ち着いてくれます。

犬をキャリーバッグに慣れさせておく

移動中の駅や車内は慣れない音やニオイ、人混みなどの犬が緊張する要素がたくさんあります。交通機関を利用する前には犬を必ずバッグに入ることに慣れさせておいてください。

「バッグの中にいれば安心」という感覚が犬に身についていれば、移動中に騒いだり、体調を崩すというようなトラブルが起こりにくくなります。

もし普段からケージで寝る習慣があり、持ち込める条件を満たしていればそのまま使用しても良いでしょう。中にトイレシートを敷いておくと、粗相をしてしまっても安心です。

まとめ

普段は問題なく過ごせている犬でも、乗り物に乗ると微妙な振動などを感じて吠えたり粗相をしたりするかもしれません。そのため、「交通機関」を利用する際は空いている時間帯を選んで短時間で済むようにしてあげてください。

犬の健康状態を考え、タクシーやレンタカーの利用も検討してみましょう。また、人混みがダメでも、バッグに入ることができれば行動範囲が広がります。

犬も飼い主も無理のないように旅を楽しんでください。

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