F1日本GPで2024年用タイヤテストが実施へ。金曜に全車が新C2コンパウンドで走行

 F1タイヤ公式サプライヤーのピレリは、第17戦日本GPと第20戦メキシコGPの金曜プラクティスを利用して、2024年用のタイヤのテストを実施する。日本GPには新しいC2コンパウンド、メキシコには新しいC4コンパウンドが持ち込まれる。

 2024年シーズンに向けてピレリがタイヤを確定するためのテストとして、全ドライバーに新タイヤが用意され、FP1とFP2を使ってテストが行われる。

「金曜日にはすべてのチームに新バージョンのC2コンパウンドを試してもらう。来シーズンに向けたホモロゲーション取得を視野に入れたテストだ」とピレリのレーシングマネージャー、マリオ・イゾラは語った。

「最新の進化により現行のC2よりもグリップ力が増すはずで、C1とC3の間に今よりもうまくフィットすると考えている」

「通常は週末を通じて(1台あたり)13セットを用意するが、今回、最初の2回のフリー走行で、ドライバーそれぞれに2セットのタイヤが追加される」

「このテストは、2024年度用に最近決まった開発プログラムの一環で、メキシコGPの週末にも引き続き行われ、次回は新しいC4コンパウンドをコースでテストすることになる」

2023年F1第17戦日本GP木曜 ピレリF1タイヤ

 ピレリは、日本GPにおいて、ハードにC1、ミディアムにC2、ソフトにC3を選択した。

「日本GPの舞台となるのは、8の字型をした鈴鹿サーキットだ。F1の歴史のなかでも最も魅力的で、最も難しいコースのひとつである」とイゾラ。

「この歴史あるコースはドライバーたちのお気に入りで、今日の極めて高性能なシングルシーターで走ると、非常にスリリングだ。横方向にも縦方向にも強い負荷が掛かるので、鈴鹿サーキットはタイヤにとってもドライバーにとっても条件が厳しいコースとなっている」

「こうした負荷は4輪の全てに均等にかかってくる。1周約6kmのコースに10カ所の右コーナーと8カ所の左コーナーが分散している。このチャレンジングな条件に対処するため、2023年のタイヤセットのなかでもハード寄りのC1、C2、C3を鈴鹿に持ち込む。昨年と同じセレクションだが、今年導入されたC1コンパウンドは、C2と昨年のC1(現在はC0と呼ばれる)の間に位置するものだ」

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