【新刊紹介】『闇バイト 凶悪化する若者のリアル』廣末登 著

『闇バイト 凶悪化する若者のリアル』廣末登 著/祥伝社/新書判224頁/2023年7月/1023円(税込)

日本の安全神話は崩壊してしまったのか。東京都狛江市で起きた強盗殺人事件に端を発し、頻発する大胆で手荒な強盗事件が世間を恐怖に陥れている。

犯罪と認識し『闇バイト』の求人に自ら応募する若者や、大手求人広告サイトなどに募集広告を掲載し、知らずに応募した例もあったという。

犯罪社会学の専門家として、特殊詐欺の組織グループとされる『半グレ』集団を5つのカテゴリーに分類、数多くの犯罪当事者と更生支援に携わる保護観察官へ取材を重ねる。犯罪者の不遇な生い立ちを考慮して、犯罪に手を染める以前に親世代の責任も問い質したい。因みに警察庁が公表した強盗の検挙率はほぼ100%に達する。

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