「銀河鉄道の夜」モチーフの自販機 花巻・花北青雲高生徒が考案

生徒が考案したオリジナル自販機の設置を喜ぶ(左から)和野内奏詩さん、峯正さん、阿部結太さん、日向由宇さん

 花巻市の花北青雲高(小松了校長、生徒428人)は20日、生徒が考案したオリジナルラッピング自販機を敷地内に設置した。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたデザインで、売り上げの一部を寄付する地域貢献活動。全面協力したアサヒ飲料(東京都)の社員が授業で講師を務め、検討を進めてきた。今後は観光施設などへの設置も目指し、地元の魅力発信につなげる。

 自販機には銀河を走るSLや校章、同校のキャラクターなどが描かれた。来校者も利用することを想定し屋外に設置し、デザイン料や光熱費などの費用は同社が負担。売り上げの2%は、困窮者支援などのNPO法人フードバンク岩手(盛岡市)に寄付する。

 ビジネス情報科2年の選択授業「マーケティング、広告と販売促進」で2022年5月から23年3月まで同社東北支社開発営業部の峯正課長補佐(43)が講師を務めた。

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