茨城県災害対策本部は21日、台風13号に伴う大雨の影響で、県内農林水産業の推計被害額が5億2千万円を超えたと発表した。主に林業と水産加工業で拡大し、1週間前の14日時点から全体で2億9千万円増えた。建物の浸水被害は11市町村で1500棟を超えた。
林業の被害は1億9700万円。日立市の林道15カ所でのり面や路肩の崩壊などが判明した。水産加工業は北茨城市で拡大し、2億3430万円。農作物や農地など農業関連被害は9千万円を超えた。
21日午後5時現在、住宅の床上浸水は7市村で638棟に、床下浸水は11市町村で779棟に拡大。このほか高齢者施設の床上・床下浸水が14件に増えた。
避難所は北茨城市の2カ所で3人が避難している。一般道は県北地域の県道4路線で通行止めが続いている。
【県内の大雨被害】
死者 2人
軽傷 2人
住宅床上浸水 638棟
(北茨城287、高萩162、日立180、常陸太田2、ひたちなか2、水戸3、東海2)
住宅床下浸水 779棟
土砂崩れ 299件
避難所の避難者 3人
(県まとめ21日17時現在)
