CS&日本Sへ向け1軍初昇格なるか!?18戦ぶりマルチHでアピールの森下翔太に負けられない岡田監督も注目の大山悠輔の座狙う阪神2軍に潜む強打者とは!?

高浜祐仁が18試合ぶりのマルチヒット

9月21日、鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのオリックス・バファローズ戦に、「8番・一塁」で先発出場した高浜祐仁は、3打数2安打。18試合ぶりのマルチヒットを記録し、クライマックスシリーズ、日本シリーズへ向け、1軍昇格へアピールした。

3回、先頭打者で打席に立った高浜祐仁は、オリックス・バファローズ先発の竹安大知の2球目143kmストレートをレフトへ運ぶヒットで出塁。しかし、井坪陽生がライトフライ、遠藤成がレフトフライ、山本泰寛がサードライナーに倒れ、得点は奪えなかった。

さらに5回、1アウト走者なしの場面で打席に立つと、高浜祐仁は再び竹安大知の初球141kmストレートを捉え、レフトフェンス直撃のヒットを放ち、ツーベースヒットかと思われたが、この回からレフトの守備に入った平野大和の抜群のクッション処理に阻まれ、シングルヒットとなった。

高浜祐仁は、2014年ドラフト7位で日本ハムファイターズに入団。2021年には107試合に出場し、打率.262、8本塁打、43打点と右でパンチ力を発揮し、飛躍を遂げた。その後、2022年オフに斎藤友貴哉、江越大賀と、渡辺諒、高浜祐仁による2対2のトレードが成立し、阪神タイガースへ移籍していた。

今シーズンはなかなか打撃の調子が上がず、打率1割を切っていたが、4月23日の中日ドラゴンズ戦から8試合連続安打を記録するなど打撃の調子を上げ、6月にはホームラン2本を放つなど打撃好調を維持していた。好不調の波はあるものの、随所でマルチヒットを記録するなど存在感を放ってきた高浜祐仁が1軍初昇格へ向け、準備を進めている。

ここから打撃の調子をさらに上げ、クライマックスシリーズ、日本シリーズの短期決戦で、高浜祐仁には森下翔太に負けじと最高の結果を残してもらいたい。

高浜祐仁の本職一塁に大きな壁として立ちはだかる大山悠輔の座を奪うべく2軍で虎視眈々と結果を積み上げる高浜祐仁が、移籍後1軍初昇格を果たし、どのような活躍を見せてくれるのか注目だ。

© 株式会社日本文芸社