インフルエンザが流行期 1つの医療機関当たり3.67人で前週の2倍に

 インフルエンザの流行が高まりを見せています。直近の感染者は1つの医療機関当たり3.67人で前の週の約2倍に増えています。インフルエンザのシーズンが始まる9月の1週目から「流行期入りの目安」とされる1を超え、栃木県などは注意を呼びかけています。

 インフルエンザは例年11月から12月に流行が始まり、翌年の4月ごろには収束します。2020年と21年の2シーズンは行動制限やマスクの着用など、新型コロナ対策の影響もありインフルエンザの大きな流行はありませんでした。しかし昨シーズンは、全国で1つの医療機関当たりの患者が1を下回ることはなく、「流行期」が続いたまま次のシーズンを迎えました。県内でも患者が「0.00」になることはなく次のシーズンを迎えています。

 今月(9月)11日から17日までに報告のあった患者の数は、1つの医療機関あたり3.67人でした。前の週の1.87人から2倍に増えていてすでに流行期に入っています。県によりますと、夏の流行は現在の形で統計を取り始めた1999年以来、2009年に次いで2回目だということです。

 インフルエンザによる公立学校の学級閉鎖は7月中に宇都宮市の小学校で1件、その後、夏休み明けから増え始め今月(9月)11日から15日の週ではのべ7校となり、県教育委員会によりますと例年にない多さだといいます。

 インフルエンザワクチンの接種は10月から本格化しますが、コロナワクチンとの同時接種も可能で、県は体調管理に努めてほしいと呼びかけています。

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