JR西日本中国統括本部とJR四国は22日未明、倉敷市児島阿津の瀬戸大橋線児島―宇多津間で、車両の故障を想定した合同訓練を行い、管轄エリアの枠を超えた連携や有事の対応を確認した。
両社の管轄境界となっている児島駅を出発し、四国方面へ向かっていた特急列車(3両編成)が走行不能となり、停車した―との想定。両社と中国、四国の各運輸局から計約140人が参加した。
駅を出て3分後のトラブルで列車が止まると、車掌は乗客役20人の体調を確認し、乗務員がはしごを使って車外に誘導。JR四国から協力要請を受けたJR西は、故障車両をけん引する救援車両を出して両社間の連携も確かめた。
中国統括本部安全推進部の升本隆士課長は「会社をまたぐ特殊な区間で有意義な訓練ができた。課題も各職場で共有して今後に生かしたい」と話した。
合同訓練は1993年に始まり、6回目。