法相、アイヌ差別「絶対ならぬ」 杉田衆院議員の人権侵犯で

小泉龍司法相

 小泉龍司法相は22日の閣議後記者会見で、自民党・杉田水脈衆院議員のアイヌ民族に関する投稿を巡って札幌法務局が人権侵犯を認定したことについて、一般論とした上で「アイヌの方々への差別は絶対あってはならない」と述べた。「関係者のプライバシーに関わる」とし、認定事実などに関する発言は控えた。

 人権救済を申し立てた当事者らによると、認定は7日付。対象は、2016年にあった国際会議の参加者について「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」と書き込んだ投稿など。札幌法務局は、杉田氏に今後発言に注意するよう「啓発」した。

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