伊方原発の廃炉作業で防護マスクを着用していても会話できる装置を開発 愛媛県知事に報告

伊方原発の廃炉作業現場で活用されます。防護マスクを着けた状態でも会話できる装置を、愛媛県松山市の企業が開発し、中村知事に報告しました。

原発の廃炉作業などで放射性物質から身を守る防護マスクは、顔全体を覆うことから声がうまく伝わらず、コミュニケーションが課題でした。

そこで今回、電子回路の設計などを手掛ける愛媛県松山市の「エム・コット」が、小型で軽い通話装置を開発、喉の振動を音声に変えるマイクの採用で、防護マスクを被っていても大声を出すことなく会話できるようになりました。

最大で約100メートル離れた場所から、32人のグループ通話が可能だということです。

中村時広知事
「愛媛県のものづくり技術を、未開の廃炉分野に活用できれば、してもらいたい」

四国電力・長井啓介社長
「廃炉作業中の伊方原発1号機については2027年度から次のステップ。放射性物質を含む一次系の除染や解体作業に入るので、そのステージに入ると、この装置は本当に力を発揮することになると思う」

四国電力は、今後も愛媛県内の企業とも連携しながら、安全で効率的に廃炉作業を進めたい考えです。

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