和歌山・すさみ町が挑戦 10月に都市と地方結ぶ未来会議「全国の市町村の見本に」

旧江住小学校(和歌山県すさみ町江住)

 和歌山県すさみ町は10月28、29日、同町江住の旧江住小学校などで、都市と地方を結ぶ未来会議「2045スサミカンファレンス」を開催する。町内外の人が参加し、交流を深めながら町の未来について考える。

 町の人口は現在約3600人で、年間100人のペースで減少。22年後の2045年には半数以下の1600人に減少すると予測されている。町は今後の22年間について町内外の人たちと一緒に考えていこうと昨年に続いてこのイベントを開催する。昨年は約300人が参加した。

 28日は午後3時に集合・受け付け。4時半~9時に「前夜祭~関係人口の異業種交流会~」があり、地元食材を使った食事会やライブ演奏などがある。

 29日は午前9時~正午に「2045スサミカンファレンス」がある。経営・人事コンサルティングなどを手がけるYeeY(イェーイ、沖縄県南城市)代表取締役の島田由香さんを総合司会に迎え、ふるさと納税サイトの運営などを手がける雨風太陽(岩手県花巻市)代表取締役の高橋博之さんが「都市と地方をかきまぜる」をテーマに基調講演。岩田勉町長や島田さんが「2023~すさみの今」をテーマに語ったり、参加者全員で町の未来について話し合ったりする。午後2時~3時半には、参加者全員で話し合い、学び合う「すさみ車座座談会」がある。

 岩田町長は「消滅可能性都市の小さな町が、持続可能な町に、1741市町村の見本になりたいと思う。すさみ町がすさみ町であり続けるために、外から訪れる企業の方々や皆さまの力を借りながら、町民の皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と参加を呼びかけている。

 両日のイベントは途中参加、退出可能。参加費は無料だが、宿泊費、交通費、食事代などは自己負担。    問い合わせは、町地域未来課(0739.55.4801)へ。

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