「楽しく64年間過ごしてきた」 “ハイボールの聖地”老舗バー「露口」のマスター露口貴雄さん 告別式

9月19日、86歳で亡くなった、愛媛県松山市の老舗バー「露口」のマスター露口貴雄さんの告別式が22日、松山市内で営まれ、常連客らが別れを惜しみました。

(妻・露口朝子さん)
「きょうは、こんなに皆さんに、いらしていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです」

祭壇にはハイボールを作るマスターの写真。

9月19日に86歳で亡くなった、露口貴雄さんの告別式がきょう松山市内で営まれ、親族や常連客などおよそ90人が別れを惜しみました。

(サントリー松山支店・高梨明治支店長)
「急なことだったので、まずは本当に残念でならないという気持ちでいっぱいです」

露口貴雄さんは1958年に市内二番町に「サントリーバー露口」をオープン。

64年にわたって妻の朝子さんと店を切り盛りし看板メニューの「ハイボール」は全国のファンに親しまれました。

二人三脚で歩んできた夫との突然の別れに妻の朝子さんは心の整理がつかないといいます。

(妻・露口朝子さん)
「突然死んでしまって、毎日悲しくて、私も涙が止まりません。これからどうしたらいいかも私も分からない。幸せだった。何の心配もなかったから私は、楽しく64年間過ごしてきた」

参列した人たちは遺影の前で手を合わせ、マスターとの最後の別れを惜しんでいました。

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