朝日塾小4年生 備前焼作りに挑戦 日本工芸会中国支部の出張講座

講師に教わりながら電動ろくろで制作に挑む児童

 日本工芸会中国支部による出張講座が22日、岡山市北区吉宗の朝日塾小であり、4年生約80人が備前焼作家の手ほどきを受けながら、皿やわん作りに取り組んだ。

 同支部陶芸部会長の伊勢崎紳さん(57)=備前市=ら5人が講師を務め、児童が電動ろくろに挑戦。「親指でくぼみを作ろう」「土をゆっくり上に引き上げて」とアドバイスを受けた児童は、手や指を慎重に動かしながら湯飲みや茶わんを丁寧に仕上げた。

 授業で備前焼の歴史を学んでおり、制作に使う粘土の作り方や登り窯での焼き方も教わった。皿を作った女子児童(9)は「ろくろの回転が速くて一度崩れてしまったけれど楽しかった。夕食のおかずを入れるのが楽しみ」と話した。

 講座は、11月16日~12月3日に県立美術館(岡山市北区天神町)で開かれる「第70回日本伝統工芸展岡山展」(日本工芸会、山陽新聞社など主催)の関連行事。児童の作品は期間中に会場で展示される。

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