黒犬とパリのライカストアへ

こんにちは、吉田パンダです。カメラの調子がたまに悪いことがあり、先日黒犬スキを連れてパリのライカストアまで行ってきました。

わが町ヴェルノンからパリまでは、列車が1時間に1本。戻りの最終は夜20時で、パリで夕食を食べていたら乗り遅れる時間設定です。フランス国鉄さん、どうにかしてくださいっ。

というわけで、パリに到着。今日はワンオペなので、黒犬と距離をとるのがそもそも大変な状態。

パリ8区、今年になってマドレーヌ界隈に新しくできたライカの旗艦店を目指します。

このパサージュの突き当たりにあるはず。

途中に出会った、休憩中のディオールで働いているお姉さんが犬好きだそうで、スキを持ってもらいましたが片時もじっとできません。さすが悪魔よ。

赤丸が目印のライカストアに到着。

あ、すでに先客が、、しかもフリー、、。犬が苦手な黒犬にはまずいですね。

ちなみに黒犬スキさんは、この状態です。逃げの一手。足の間から出てきません。

ブルドッグは店員さんの犬なのですが、しばらくテラスにいてもらうことになりました。ごめんなブルさん。

「やれやれ、落ち着いたわい」

一安心な黒犬スキです。

さてライカストア、一階と二階にギャラリースペースがあり、セミナーを行える設備もそろっています。

この日は「スーパーナチュラル」と題し、写真家Francois FONTAINEが手がけた『野生動物のドキュメンタリー番組をライカのアナログカメラで撮影したシリーズ』が展示されていました。これ、ワタシの写真がピンボケなのではなくて、展示されている写真がピンボケなんです。究極のカメラとレンズを使って、ピンボケ写真を展示する意図は果たして。

実物ではなくてTV画面を撮影し、意図的にピントは合わせずボカした画面を「夢のような色彩」に仕上げることで、現実と「イメージ」の狭間を浮かび上がらせるということでしょうか。自分も最近「見えない写真」をわざわざ撮りたくなるんですが、見えない方が見えることもあるんですよね。御簾(みす)を通して眺めたり、かすかに水面に反射したりする方が、実物の月を直接眺めるよりも風情があるように。

店内には写真集コーナーもありました。

棚に並ぶはM10モノクロームでしょうか。白黒専用機が欲しかったし、一台もらっていきますか、、と言えるような価格ではありませんが(!)。

「それで撮影はおわったのか?遊べるのか?」

遊ぶか、遊ばないか。犬生は二択で、いつも明るいスキッパーキのスキです。結局この日はバカンスでカメラを点検できるような人は出勤しておらず、出直すことになりました。黒犬さん、お付き合いありがとう。

その後百貨店に立ち寄ったのち、帰りに駅で一杯。ミシュラン星付きシェフ監修のビストロ、パリ・サンラザール駅構内「LAZARE」は手堅く美味しい上に早朝〜夜までノンストップでオープンしているので、何かと便利です。待ち合わせなどにもおすすめ。黒犬とちょっとしたパリ散歩でした。次回もどうぞお楽しみに。

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