留学生の卒業認める判決、高知 介護福祉士養成校を退学処分

高知地裁

 高知県香南市にある介護福祉士養成の専修学校「香南学園」に通っていたベトナム人留学生の男女が不当に退学させられたとして、学校を運営する社会福祉法人「香南会」に卒業認定などを求めた訴訟の判決で、高知地裁は22日、女性(24)の卒業を認め、男性(31)の退学処分を無効とするよう命じた。

 判決によると、原告の女性と男性は2019年に入学。女性は21年2月に卒業後は香南会以外に就職したいと申し出ると退学処分となり、男性は20年12月に学生寮で喫煙したとして退学処分を受けた。

 佐々木隆憲裁判長は判決理由で、女性が入学時に提出した書面などは、勤務を義務付けるものではないと判断した。

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