挑戦の大切さ 五輪出場者から学ぶ 岡山の2中学校で「教室」

岡里さんの指導でパスのゲームに取り組む興除中の生徒=21日

 五輪出場経験者を招いた「オリンピック教室」(日本オリンピック委員会主催)が21、22の両日、岡山市の興除中と光南台中であり、生徒が競技の楽しさに触れるとともに挑戦する大切さを学んだ。

 21日は興除中(南区中畦)に、1996年アトランタ大会のバスケットボールに出場した岡里明美さん(49)、自転車BMXで2008年北京大会に臨んだ阪本章史選手(40)が訪問。2年生約120人に授業をした。

 バスケットボールの指導では、制限時間内のパス回数をグループで競うゲームに生徒が挑戦。岡里さんが「作戦を考えてみて」と助言すると、受け手の名前を呼びながらパスをするといった工夫を取り入れていた。

 座学では岡里さんが「諦めない、友情、尊重を大切にしてきた。日常生活にも通じる」と説明。「何事にも自信を持って挑戦して」と呼びかけた。バレーボール部主将大橋ななみさん(14)は「思いやりのある声かけをしたい」と話した。

 22日は、シドニー(00年)アテネ(04年)の2大会に競泳で出場した山田沙知子さん(40)が光南台中(同飽浦)を訪れた。

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