厳しい残暑で木々の色付きに遅れ 宮城・栗駒山

宮城県ではこのところ最高気温が30℃を下回り、少しずつ秋を感じさせる日が増えてきました。これから紅葉シーズンを迎えますが、厳しい残暑が続き色付きに遅れが出ています。

神の絨毯とも称される栗駒山の紅葉は、例年9月中旬から色付き始め10月上旬には山頂付近で見頃を迎えます。

元木博昭カメラマン「22日午前11時ごろの栗駒山です。緑が広がり色付きは進んでいないようです」

登山客「もう紅葉が始まってるかなと思ったんですけど、ちょっと先のような感じですね」

栗駒山などで山岳ガイドを務める狩野浩さんです。14日に山頂付近で撮影した写真では、一部の木の葉を除き色づきは進んでいません。

木によって個体差はありますが、一般的に最低気温が8℃以下になると紅葉が始まると言われています。

栗駒山に最も近い観測地点、栗原市駒ノ湯の9月の最低気温を日ごとに見てみると、最も低かったのは7日の16℃。駒ノ湯の9月の最低気温の平年値は13.3℃で、8℃を下回る日がありません。

栗駒山でも残暑の影響で気温が下がらず、紅葉が進んでいないとみられています。

狩野浩さん「暑かったですし今も暑いですよね。秋雨前線もまだ下がってないので、紅葉が足踏みしてるのかなと思ってます。私の肌感触は1週間くらい遅れているのかなと」 栗原市は、栗駒山で紅葉シーズンの渋滞を防ぐため23日からマイカーの通行を規制し、シャトルバスの運行を始めるなど観光客を迎える準備が進んでいます。

© 株式会社東日本放送