【DeNA】41歳藤田一也「ベイスターズのユニホームで引退できるのは幸せ」 引退会見で涙 

引退会見で涙を浮かべる横浜DeNAの藤田=横浜市中区の球団事務所

 横浜DeNAの藤田一也内野手(41)が22日、横浜市中区の球団事務所で引退会見し、「最後にベイスターズのユニホームを着て引退できるのは本当に幸せ」と、感慨を込めた。2005年に横浜(現横浜DeNA)に入団し、一度移籍してもファンに愛され続けた「ハマの牛若丸」。弱小時代からチームを強くしようと尽くした功労者に、惜別の時が来た。

 現役生活を「苦しかった」と振り返ると、藤田の目からは光るものがあふれた。「ベイスターズで思うような成績を残せずトレードになった時は本当に悔しくて」。真っ先に浮かんだのは入団を熱望したチームを、一度は離れざるを得なかった後悔だった。

 2012年のシーズン途中にトレードで楽天に移籍すると、翌13年は正二塁手としてパ・リーグ優勝と日本一に貢献。「悔しい気持ちをぶつけてレギュラーになることができたし、大きく成長させてもらって野球人生が変わった」と東北への感謝も口にした。

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