毛籠社長もレースに参加 マツダが5年ぶりに静岡でファン交流イベント

自動車メーカーのマツダが5年ぶりに東日本でファンとの交流イベントを開きました。レースには毛籠新社長も出場するなど「車の楽しさ」を様々な体験を通して伝えました。

9月17日、静岡県にある富士スピードウェイで開かれた「マツダファンフェスタ」。2016年と2018年に開きましたが、新型コロナの影響で中断し5年ぶりの開催となりました。オープニングセレモニーに登場したのは毛籠勝弘社長。6月に就任し、一般の人が集まる場であいさつするのは初めてです。

■マツダ 毛籠勝弘社長

「この日がくることを心待ちにしていました。みなさまと交流を続けて絆を高めて参りたいと思います」

会場にはマツダ車がずらり。全国からファンが集まりました。

■来場者

「埼玉から下道でやって参りました。3時間半です。マツダさん最高、広島最高」

ずらりと並んだのはコスモスポーツ。マツダが世界で初めて量産化に成功したロータリーエンジンを載せた最初の車です。

■コスモスポーツの所有者

「このフォルムが大好きなので。曲線美がマツダならではと思いますね」

こちらの男性はマツダ車好きが高じて…

■来場者男性

「(RXー)8に乗っていたけど子どもの名前が栄人でそれから取りました。下の子はデミオの青で碧人です。(マツダ車は)デザインもいいし楽しいです」

イベントではサーキットを自分の車で走行できる「パレードラン」のほか、マツダの社員が独自の技術を紹介するブースも設けられました。今回のイベントには社員328人がスタッフとして参加しました。さらに、マツダの車づくりの一端を体験できるコーナーも数多く用意され、多くの家族連れなどが楽しんでいました。

■来場者(埼玉から)

「朝3時に出てきました。ずっとマツダに乗っていてマツダが好きだったのと子どもも車が大好きなのでいい体験になると思って。いろんなブースが充実していてとても楽しいです」

この日、サーキットで行われたのは1チーム5人までで3時間走る耐久レースです。レーシングスーツに身を包んだ毛籠社長の姿も。社長自らドライバーとしてレースに出場しました。参加したのは60チーム。これまでも様々なレースでハンドルを握ってきたという毛籠社長は他の車にぶつけないように気を遣ったと言いながらも安定した軽快な走りを見せました。

■マツダ 毛籠勝弘社長

「クリーンなレースでこちらも大変楽しく走りました。でも暑かったです」

会場には9月に予約販売が始まった話題の車も登場しました。11年ぶりに復活したロータリーエンジンで発電しモーターで走る新モデルで、担当者らが開発への思いを語りました。

■開発担当者 上藤和佳子 主査

「どんな形でも(ロータリーエンジンが)復活してよかったという声をいただいたときにすごくうれしくてほっとした気持ちだったと今でも覚えてます」

イベント内容を充実させ、5年ぶりとなった静岡での「マツダファンフェスタ」。前回の3倍近く、過去最多となる約1万4000人が訪れました。

■マツダ 毛籠勝弘社長

「感無量です。朝6時前からゲートが開いて続々とお客様が入っていくのを見ていると本当にありがたいと思いました。信頼と共感のネットワークを広げていくことが我々のようなブランドにとっては非常に大事なことだと思っていますのでこういった活動を積み重ねることでコミュニティーを広げていきたいと思います」

静岡での交流イベントは、今後毎年開催する方針です。

(2023年9月22日放送)

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