MotoGP初開催の第13戦インドGP、プラクティストップはマリーニ。M.マルケスは4番手でQ2進出を決める

 9月22日、MotoGP第13戦インドGPのフリープラクティス1、プラクティスがブッダ・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスはルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシングチーム)がプラクティスをトップで終えた。また、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が4番手につけ、Q2へのダイレクト進出を果たしている。

 MotoGP初開催のインドGPである開催地は、過去にF1も開催されたブッダ・インターナショナル・サーキットだ。今大会はエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)がカタルーニャGPで負った負傷により引き続き欠場し、ミケーレ・ピロが代役を務める。また、療養に努めているアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)の代役は、ステファン・ブラドルである。

 フリープラクティス1は気温34度、路面温度44度のドライコンディションで行われた。なお、当地がMotoGP初開催であることを鑑み、初日フリープラクティス1は通常45分から70分、プラクティスは通常60分から70分にセッションの時間が拡大され、また、各セッションの終了後にはスタート練習の時間が設けられた。

 セッション中盤にはホルヘ・マルティン(プリーマ・プラマック・レーシング)がトップに立ち、ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシングチーム)が2番手、そして3番手にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が続く。残り時間40分を切ったころ、1コーナーで中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が転倒。高速でのクラッシュであったが、中上はその後、走行を再開している。

 終盤もマルティンが自己ベストを更新しながらトップをキープ。残り時間6分を切ると各ライダーのタイム更新がさらに激しくなり、そのなかでマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシングチーム)がトップに立った。

 残り時間2分を切った時点でトップはベゼッチ、2番手がマルティン、3番手がマリーニとドゥカティライダーが占める一方、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は12番手という状況である。

 ベゼッチは最後までトップをキープしてインドGP最初のセッション、フリープラクティス1を終えた。そのベゼッチに続いたのは最後のアタックでタイムを更新したマルク・マルケス。3番手はブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)だった。4番手はラウル・フェルナンデス(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)、5番手にはビニャーレスが続いた。

 バニャイアは最後まで浮上せずに15番手。中盤に激しい転倒を喫した中上は終盤にも自己ベストを更新して12番手。こちらも中盤にマシントラブルに見舞われたファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は、10周を走ったのみにとどまり、19番手だった。

 午後のプラクティスは気温33度、路面温度37度のドライコンディション。ここでもマルティンがトップに立ち、2番手はベゼッチ。一方、フリープラクティス1で15番手に終わったバニャイアは7番手で、上位に浮上しないままセッションが進んでいった。

 残り時間が12分になると、ベゼッチがトップに浮上し、ビニャーレスが2番手、そして3番手にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)が続くオーダーとなる。その後、2番手にはクアルタラロ、3番手にはマリーニが浮上した。

 残り時間5分を切って、タイムの更新が激しくなっていく。そんななかでトップに立ったのは、ここまで好調のマルティン。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が自己ベストを更新するも0.043秒届かず、アレイシ・エスパルガロはマルティンに次ぐ2番手。そしてマルク・マルケスが3番手につける。

 しかし、マリーニがマルティンのタイムを0.008秒上回った。トップに立ったマリーニは、そのままプラクティスを終えた。午前中のフリープラクティス1ではベゼッチ、午後のプラクティスではマリーニと、ムーニーVR46レーシングチームが初日を制した形となった。

 2番手はマルティン、3番手にはアレイシ・エスパルガロが続き、4番手にはマルク・マルケスが食い込んだ。フリープラクティス1でトップのベゼッチは5番手に続いた。バニャイアは7番手でQ2へのダイレクト進出を決めたが、プラクティスでのタイムアタックの時間帯でも上位には浮上せずに終わった。8番手にはクアルタラロが入り、Q2ダイレクト進出を果たしている。

 また、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)も10番手で、今季初のQ2進出。今季苦戦が続くホンダ勢のうち二人がトップ10圏内に入った。中上はこのセッションでも終盤に転倒を喫し、タイムを更新できず、21番手だった。

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