つやつや、甘~い!「新米」のおいしい研ぎ方・食べ方

おはようございます。野菜料理家 やのくにこです。

新米の季節になりました。この時期から11月ごろまで、各地で美味しいお米が出回ります。

コシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、ゆめぴりか、つや姫、ななつぼしなど、私たちが主食として食べている稲作うるち米は、代表的なものだけでも300品種ほどあると言われています。

そして毎年、その地域の気候に合ったお米が品種改良され、温暖な場所でも美味しいお米ができるようになりました。

私のお気に入りのお米は、ひめの凛という品種。温暖な場所では美味しいお米は作りにくいと言われていましたが、愛媛で生まれたひめの凛は「第21回米・食味分析鑑定コンクール」で金賞を受賞しています。(農家・田力本願の梶原さん)

この季節、日本全国で稲穂を黄金色に揺らしている風景を見ると何だか心が安らぎます。日本の原風景ですよね。

最近はパン食が増えて、ご飯の消費が減っているとも言われていますが、コンビニやスーパーなどでも、おむすびは人気商品。美味しいご飯を炊くために、まずは、お米の美味しい研ぎ方をご紹介します。

今さら聞けない「お米の研ぎ方」

今回は、お米屋さんが教えてくれた、お米を美味しくする研ぎ方をご紹介します。

まず、炊飯器の中釜でお米を研ぐと中のテフロンがはがれてしまうので、深めのボウルを用意しましょう。

浅めのボウルで洗うと、お米を研いでいるときに外にこぼれてしまいます。私が長年愛用しているお米用のボウルはこれ↓です。

片側に穴が開いていて、水を流すときに一緒にお米が流れず使いやすいです。穴が開いていないボウルを使うときは、必ず手を添えて、お米が水と一緒に流れ出ないようにして流しましょう。

1) まず、お米をボウルに入れたら、お米に直接水がかからないように、静かにボウルに添わせるようにして水を注ぎます。水を張ってから、そっとお米を入れても構いません。

2) お米は最初にたくさんの水を吸い上げるので、水が濁るとぬか臭さを吸ってしまいます。たっぷりと水を入れ、まだ、混ぜたり研いだりしないで、濁らない水をさっと流し捨てましょう

3) 次に水を加えると、ぬかが浮いて白濁してきます。

混ぜ洗いをしたら、すぐに流します。

4) 水を捨てたら、水を加えずに軽く研ぎます。指を開いてお米が軽く擦りあい、軽く研ぐようにします。強く研ぐとお米が割れてしまうことがあるので、優しく研ぎましょう。

すると、また糠が浮き出て白濁します。たっぷりの水を加えて洗い流します。

2合のお米で「研ぎ洗い、水で流す」を2回繰り返すと水が綺麗になります。手早く研ぐのも美味しくなるコツなので、この作業を1分以内に終わらせましょう。

お米の研ぎ方は動画でもご紹介しています。>> https://www.youtube.com/watch?v=8oOAG3rzuhU&t

5) 炊飯器の内釜に入れ、2合の場合は2合の目盛りまで水を加え、30分浸水させます。

新米は水分量が多いので水を少な目にと言われていますが、最近のお米の乾燥技術の発達で、水加減はどの時期も一定で変わりなくなっています。品種によって変わる場合もありますが、2合ほどの少量では水加減を少なくする必要もありません。

今回はガスで炊いて、ふっくら炊けました。

つやつやでしっとり、新米の甘い香りがします。

食べ過ぎ注意!新米ご飯の「おむすび」

やっぱり、最初は塩むすび。手を濡らして、塩を手のひらにのばし、炊き立てを少し冷ましてから、やわらかく握るのがコツ。美味しすぎて食べ過ぎてしまいます。

新米を美味しく研いで炊いてたら、お好みの具材で色んなおむすびを楽しんでみませんか。

(塩昆布、おかか、マグロの漬け、梅干し、天かす)

冷蔵庫にあるものを具材にしても、とても美味しい。マグロの漬けなど生ものは、握ってそのまますぐに食べましょう。

日本の美味しいお米を、この時期しか味わえない新米の美味しさを味わいましょう。

次回は、「美味しい炊き込みご飯」をご紹介します。

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