痩せ細った子猫が美しい猫に成長するまで…保護してからの懸命な2ヶ月間のお世話に『ここまで育ててくれてありがとう』『思いやりと愛情をすごく感じる』と絶賛の声

ある夏の日、工事現場で偶然出会った幼い黒猫との出会いが、飼い主さんにとってかけがえのないものとなりました。

ガリガリに痩せてしまい、今にも餓死しそうなほどだった子猫が、2ヶ月間のお世話で劇的に成長していく姿を映した投稿動画は、YouTubeで246万回以上再生され、600件を超えるコメントも寄せられました。

餓死寸前だった子猫が成長するまでの軌跡

ある夏の日の夜、「さもじ」くんというキジトラ猫と一緒に暮らしていた飼い主の「さも主」さんは、当時まだ彼女であった「さも女」さんと一緒に道を歩いていると、工事現場の前で1匹の子猫を保護しようとしていた人と出会います。

くしくも、さも主さんとさも女さんが「先住猫のさもじさんに兄弟がいたら楽しいだろうね」と話していた散歩中の出来事でした。

夜道では姿も見えづらい黒い毛の子猫でしたが、「ミャー」と懸命に鳴く小さな体は、痩せ細っているのが見てとれました。

無事に捕獲された後、子猫をそのまま連れ帰り、お家で軽く体を洗ってみると、そのガリガリ具合が余計に分かるほどです。

初めてのお風呂はとても良い子

「ほたね」ちゃんと名付けられた黒い子猫は、この日からさも主さんのお家で一緒に暮らすことになりました。

お風呂が終わり、液状タイプのご飯をもらうと、ほたねちゃんは袋を噛むほどの勢いで、夢中になって食べています。

外で満足にご飯が食べられず、お腹が空いていたことを強く感じさせる様子でしたが、「ミャウミャウ…」としゃべりながら食べる可愛い姿に、さも主さんとさも女さんは微笑ましさから、思わず笑いがこぼれました。

このご飯おいしい~!

保護してから、お風呂、ご飯とドタバタとした時間が過ぎ、やっと落ち着くと、ほたねちゃんはさも主さんの足の上で一休み。怒涛の一夜を終えます。

初日から安心してくっつくほたねちゃん

しかし、飼い主であるさも主さんにとっては、まだまだ気が抜けない日々の始まりでした。

保護当日の夜は心配でゆっくり眠れなかったことはもちろん、翌日連れて行った動物病院では、猫エイズ・猫白血病の感染対策のため、先住猫のさもじくんと子猫は約8週間ほど隔離しておくことや、お腹の寄生虫であるコクシジウムを駆虫するため、苦いお薬を飲ませる必要があることを伝えられます。

苦いお薬を嫌がるほたねちゃんでしたが、これも健康のため!と苦労しながら投薬をしたり、ほたねちゃんの気配を察知して緊張しているさもじくんのケアをしたりと、慌ただしい日が続きました。

隔離のために、脱衣所にほたねちゃんのお部屋としてケージを設置したものの、寂しさからかほたねちゃんの鳴き声も止みません。

ケージの中で鳴くほたねちゃん

ぬいぐるみを入れてみたりと寂しさを紛らわせる手段も取ってみますが、分離不安症も疑われるその姿に、さも主さんの心配は尽きませんでした。

脱衣所の主となったほたねちゃんでしたが、まさかの洗濯機の中でくつろぐ姿を見るプチ事件も起こります。

さも主さんも「そんなところに入ってくつろぐとは…!」と驚きつつ、以降はほたねちゃんのほど良い隠れ場所にもなりました。(その後は洗濯機の安全対策もばっちり!)

ここちょうどいい場所だわ!

保護直後はガリガリだったほたねちゃんでしたが、2週間も経つと徐々に体も大きくなり、生き生きとした顔つきになっていきました。

この当時はまだ一緒に暮らしていなかった彼女のさも女さんが来た時には、抱っこをしてもらって満足気なお顔です。

まるでお母さんに甘える子猫

しかし、ほたねちゃんのお腹にはまだ駆虫しきれないお腹の虫が…。動物病院で再び苦いお薬と格闘です。

心配なことがある一方で、ほたねちゃんの着実な成長が見られる嬉しいこともありました。保護してから17日経つ頃にはドライフードに切り替え始められたことで、体の成長もぐんぐん進んでいったのです。

ほたねちゃんがふっくらとした体つきに変わっていくことに、嬉しさを感じるさも主さんとさも女さん。

夜鳴きはなかなかおさまりませんでしたが、隔離生活が半ばを過ぎる、保護してから30日後には、ドア越しにさもじくんとの対面も果たします。

お互いに興味津々

最初こそびっくりした様子のほたねちゃんでしたが、穏やかな様子のさもじくんにつられてか、お互いの鼻先をガラス越しにくっつけ合って、興味津々のようでした。

この頃にはお腹の虫もしっかり駆虫でき、混合ワクチンの1回目も無事に完了。動物病院へ行くといっぱい大変な思いもさせてしまいますが、これもほたねちゃんのためと、さも主さんはしっかりとケアを続けます。

また、ほたねちゃんのお世話でさもじくんが寂しい思いもしないよう、たくさん甘えてもらええる時間も作ってあげました。

ほたねちゃんが来てからさもじくんは甘えん坊

保護してから50日が経つと、ほたねちゃんの歯が生えかわる姿も見られ、着実な成長を嬉しく感じるさも主さん。

そして、隔離生活が終わりを迎える直前の58日目には、さもじくんとの直接の対面に向けてシャンプー!

ほたねちゃんはもしやお風呂好き?

はじめの頃から変わらず、今回のお風呂でもとってもおりこうで、むしろ洗われて気持ち良さそうです。

まもなく動物病院で猫エイズと猫白血病の検査。これをクリアすれば、さもじくんと同じ部屋で過ごすことも叶います。

その日を楽しみにするさも主さん、さも女さんの隣には、今やすっかり美猫に成長して、穏やかな表情でくつろぐほたねちゃん。

あの夏の夜、お2人が偶然散歩することがなければ、瘦せ細って鳴いていたほたねちゃんのこんな可愛い姿には出会えなかったかもしれませんね。

ほたねちゃんを保護してからの約2か月間を記録したこの投稿には、『ちゅーる食べてる時の声が可愛すぎて何度も巻き戻ししちゃう…』『洗濯機でくつろぐ姿可愛すぎる』といったほたねちゃんの可愛さを絶賛する声があふれました。

また、『優しい2人の家族になれて良かったね』『この子の頑張りと、お二人の優しさに感謝です』『出会った奇跡と、助けてくれた人の優しさに祝福を』などの、出会いを喜び、みんなの幸せを願うコメントも多く寄せられています。

この投稿では、ほたねちゃんとさもじくんの対面前までの様子が映っていますが、その後の暮らしが気になる方はぜひ他の投稿をチェックしてみてくださいね。

ほたねちゃん、さもじくん、さも主さん、さも女さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!

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