文化祭の最中に…教諭がUSB紛失、卒業生含む生徒75人のデータ入り 飯能高、生徒会室に置き忘れ帰宅後不明に

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県教育局は22日、県立飯能高校の30代男性教諭が生徒75人の氏名を含むUSBメモリー(記憶媒体)を紛失していたと発表した。教諭は10日に紛失に気付いたが、学校には14日に報告した。パスワードは設定していなかった。現在までに第三者による不正利用は確認されていない。

 同局によると、USBメモリーは私有のもので、今年度と昨年度の文化祭実行委員計75人の氏名、学年、クラスの情報が保存されていた。教諭は生徒会顧問で、データは生徒会の生徒が作成した。

 教諭の報告では、9日午後6時に生徒から受け取ったUSBメモリーを生徒会室の机上に置き忘れたまま退室し、10日午前7時に生徒会室を確認したがUSBメモリーは見つからなかったとしている。教諭は退室時に生徒会室に鍵をかけていた。

 同校では9、10日に文化祭を実施。11日に片付けを行い、12、13日は振り替え休日だった。15日に生徒と保護者に経緯を説明し謝罪した。昨年度のデータには一部卒業生も含まれていたため、卒業生には電話で伝えた。

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