「かやぶきの里」彩るソバの花 京都・南丹

満開となり日本の原風景を彩るソバ畑(南丹市美山町・かやぶきの里)

 京都府丹波地域の各地でソバの花が見頃を迎えている。ぎゅっと集まった白くて小さな花は、各集落で明るくやわらかな雰囲気を演出している。

 京丹波町塩田谷では、階段状に3面続くソバ畑に、白くかわいらしい花がひしめく。花にはチョウやハチなど、さまざまな生き物が蜜を求めて集まっている。

 同町の男性(73)は「山並みや昔ながらの家屋を背景に、いろんな角度から花を楽しめるのではないか」と話している。

 南丹市美山町の重要伝統的建造物群保存地区「かやぶきの里」でも、かれんな花が咲き始めた。訪日客や写真愛好家が、昔懐かしいかやぶき家屋によく似合う白い花を盛んにカメラに収めている。

 塩田谷は9月末ごろまで、かやぶきの里は10月上旬まで楽しめる。

畑いっぱいに咲き誇るソバの花(京丹波町塩田谷)

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