物販や実験楽しむ「まちなかこども文化祭2023」 佐世保・四ケ町アーケードでにぎわい

菓子の詰め合わせを販売する子どもたち=佐世保市、四ケ町アーケード

 「まちなかこども文化祭2023」が17日、長崎県佐世保市中心部の四ケ町アーケードで開かれた。商店街は児童や保護者、企業、団体などによる物販や体験型ワークショップなど、さまざまなブースを楽しむ多くの来場者でにぎわった。
 子どもたちが多様な人とつながる場をつくろうと、アーケードが校区に含まれる市立祇園小の保護者でつくる実行委が開催。同校児童の有志約50人が運営委として携わり、長崎大や長崎ヴェルカ、エレナなど多彩な教育機関、企業、団体が協力した。
 オープニングセレモニーには関係者100人以上が参加。会場はSTEAM教育や地域応援などの10のエリアに、佐世保の特産品販売や職業体験、科学実験など大人から子どもまで楽しめるブースがずらりと並び、足を止める多くの人であふれた。
 市内菓子店の商品詰め合わせを販売するブースでは、子どもたちは保護者らのサポートを得ながら通行人に商品をPR。小6の金子唯夏さん(12)は「商店街は欲しいものが何でも売っている大好きな場所。そんな場所で友だちと一緒に活動ができてとても楽しい」と目を輝かせた。渕上一子実行委員長は「商店街への愛と多くの人の協力があったから、今日の日を迎えられた」と話した。
 協力した白十字パーラー社長の近藤英三さん(46)は「今日という日は大人になっても忘れない思い出になると思う。商店街とより深いつながりができたのではないか。自分も元気をもらった」と笑顔で話した。

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