レプソル・ホンダ、2台そろってQ2ダイレクトイン。「スプリントでどんなレースができるのか楽しみだ」とM.マルケス/第13戦インドGP初日

 ブッダ・インターナショナル・サーキットで開催されている2023年MotoGP第13戦インドGP。9月22日にMotoGPクラスのプラクティスが行われ、、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは4番手、ジョアン・ミルは10番手につけ予選Q2へのダイレクト進出を果たした。

 また、療養に努めているアレックス・リンスの代わりに出場しているステファン・ブラドル(LCRホンダ・カストロール)は20番手、日本の中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は転倒が響き21番手となった。

 金曜日に行われたMotoGP第13戦インドGPのプラクティスで、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスとジョアン・ミルは、今季最高のパフォーマンスを発揮。

 マルケスとミルは、セッション開始から上位のタイムをマークし、チームにとってブッダ・インターナショナル・サーキットの第一印象はポジティブなものだったようだ。

 初開催となるブッダ・インターナショナル・サーキットは、最高気温が34度まで上昇し、難しいコンディションとなり転倒者が多い一日となった。しかし、レプソル・ホンダ・チームの両選手は、フリー走行1回目(FP1)、プラクティス(FP)ともに転倒はなく、初めてのサーキットで快調にラップを刻んだ。

 MotoGPクラスのライダーたちが初めて経験するニューデリー郊外の全長5.010kmのサーキットでマルケスは、今大会もすばらしい順応性の高さをみせた。1回目のフリー走行で2番手につけたマルケスの課題はコース上のバンプに対応することだった。

 コース全体のグリップのレベルは高く、土曜日の予選分けを決めるプラクティスでは、FP1から1秒のタイム短縮を果たして4番手。フリー走行からふたつポジションを落としたが、マルケスはダイレクトでQ2進出を果たした。この日、マルケスがマークした1分45秒117は、トップからわずか0.335秒差だ。

 チームメートのミルも終始トップ10圏内を走行し、セッション終盤のアタックで10番手。この結果、今季初めてふたりそろってQ2に直接、進出を果たした。

FP1とプラクティスでホンダRC213Vの初期フィーリングがよかったのは、前戦サンマリノGP後に行われた公式テストの成果であり、ライダーとチームにとっては、うれしい追い風となったようだ。

 リンスの代役としてインドGPへ参戦するブラドル。今季5回目の出場となる。このコースは、フィジカル的に厳しいサーキットだが、同時に楽しいコースというのがライダーたちの共通意見。ブラドルは、初日のFP1とプラクティスで、チームに多くのフィードバックを提供。明日の予選とスプリントでは、マシンのセットアップを変更し、タイムアップに挑む。

■マルク・マルケス(プラクティス:4番手)
「これまでもそうだったが、初めて経験するサーキットでは、コースの限界をすぐにみつけることができる。今日もFP1でいいポジションにつけ、プラクティスではコース全体のグリップが上がったために少しマージンを失ったが、それでも上位にとどまることができた。そして最終的には目標にしていたQ2進出を果たせた」

「明日の予選では、3列目までのグリッドを獲得することが目標だ。そして、スプリントでどんなレースができるのか楽しみだよ。ここの暑さはほかのサーキットとは異なるが、明日のスプリントでは大きな問題にならないと思う。とにかく日曜日の決勝を見据えてしっかり走りたい」

■ジョアン・ミル(プラクティス:10番手)
「結果に関しては、今シーズン最高の金曜日になったので満足だよ。今日はギア比などの細かい調整、そして新しいサーキットに来たときに行う作業に一日を費やした。午前中のセッションからフィーリングがよく、すべてが少し楽になった。FP1では、ほかのライダーたちに遅れを取らないように1歩前進もした。プラクティスは完ぺきなアタックができなかったが、Q2に直接進めて本当にうれしい。明日の予選では、もう少しタイムを短縮できると思う」

■ステファン・ブラドル(プラクティス:20番手)
「今日はコースを学び、さまざまなタイヤを試した。一日ですべての情報を収集するのは大変だよ。このサーキットはブレーキングポイントがかなりハードなので、少し苦労した。セットアップを変えれば改善できることがわかったので、土曜日の予選とスプリントでどうなるかみてみたいね」

■中上貴晶(プラクティス:21番手)
「今朝はフィーリングがとてもよく、新しいコースにうまく適応することができました。体力的にはかなり厳しいサーキットですが、レイアウトはすばらしいと感じました」

「最初の転倒はいきなりフロントのグリップを失い、少し怖かったです。2回目の転倒は、データによると、スピードが速すぎたようです。今日は2度も転倒してしまい、マシンを素早く修復してくれたチームには本当に感謝しています。21番手という残念な結果ですが、明日は、タイム短縮に向けてのアイデアもあるので前進したいです」

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)/2023MotoGP第13戦インドGP
ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)/2023MotoGP第13戦インドGP
ステファン・ブラドル(LCRホンダ・カストロール)/2023MotoGP第13戦インドGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第13戦インドGP

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