ランボルギーニ、EV重視へ スポーツカーは合成燃料で

ランボルギーニが発表した電気自動車(EV)のコンセプトモデル=8月、米カリフォルニア州(同社提供・共同)

 イタリアの高級車メーカー、ランボルギーニのステファン・ビンケルマンCEOは23日までに、EUによる2035年以降のエンジン車の販売規制方針を踏まえ、EVの開発を重視していく方針を明らかにした。スポーツタイプ多目的車(SUV)でEV化を進める。

 北部サンタアガタボロニェーゼの本社で共同通信の単独インタビューに応じた。同時に、看板商品で大排気量を魅力としてきたスポーツカーについては、EUが使用を容認する見通しの合成燃料「e―fuel(イーフュエル)」を使ったハイブリッド車(HV)などを模索する考えも示した。EVと合成燃料車の2本柱戦略となりそうだ。

 ランボルギーニは8月、初となるEVのコンセプトモデルを公開。28年に正式発表し、市販を目指す。「日常使用」に適したSUVに適用するという。

 一方、現在は全車種のHVやプラグインハイブリッド車への転換を進めており、スポーツカーについては「成功するか分からないが、合成燃料を使用していく可能性がある」とした。(サンタアガタボロニェーゼ共同)

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