「競馬必勝法教えます」は詐欺を疑って!新潟村上市の男性があわや被害…未然に防いだ県信用組合荒川町支店の職員らに感謝状・村上署

感謝状を受け取る小野宏行支店長と竹川博美さん(右から2人目)、川島友佑さん=村上市坂町

 競馬必勝法をうたう詐欺の被害を未然に防いだとして、新潟県警村上署は村上市の新潟県信用組合荒川町支店の職員らに感謝状を贈った。ギャンブル詐欺被害は2023年度、県内では確認されていないが、同署は「詐欺はさまざまに手を変えてだまそうとする」と注意を呼びかけている。

 村上署などによると、7月下旬、村上市の80代男性に競馬への関心の有無について問う電話があり、その後、「競馬必勝法」をうたうチラシが送られてきた。

 男性は料金を振り込もうと県信用組合荒川町支店を訪れたが、職員の川島友佑(ゆうすけ)さん(25)が男性が持参したチラシを不審に思い、竹川博美さん(47)に相談。2人で詐欺を疑い説得した。

 男性は支払いの金額が5千円と少額だったこともあり、当初は説得に応じようとしなかったが、2人は粘り強く対応した。

 感謝状の贈呈式は9月11日に行われた。阿部博署長から感謝状を受け取った小野宏行支店長は「自分たちはお客さまの資産を守る最後の砦(とりで)。いつでも詐欺が起こりうるという意識を持って業務に臨みたい」と話した。

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