新潟が横浜FC撃破で4戦ぶり白星! 地元出身の24歳渡邊のJ1初ゴールが決勝点に【明治安田J1第28節】

23日、明治安田生命J1リーグ第28節のアルビレックス新潟vs横浜FCがデンカビッグスワンスタジアムで行われ、新潟が3-1で勝利した。

15位・新潟はリーグ戦3試合未勝利ながらも、直近2試合は浦和レッズとガンバ大阪からいずれも終盤の同点弾で勝ち点「1」を拾っている。残留争いを生き抜くしぶとさを披露しており、横浜FCを叩いて「3」を掴めば残留がグッと近づく。

対する17位・横浜FCは直近2試合の消化不良感が拭えず。第25節で横浜F・マリノスを4発撃破した勢いを継続できず、名古屋グランパスとはドローも、前節は残留争いのライバル・柏レイソル戦に敗れ、最下位と勝ち点1差になってしまった。

その横浜FCに開始50秒で決定機。相手陣内で新潟DF舞行龍ジェームズのクリアを身体に当てた山下がGK小島との一対一を迎えるも、最後はボックス内で帰陣した舞行龍ジェームズのブロックに遭い、シュートを打ちきれなかった。

開始早々のピンチを脱した新潟が6分に先制。ボックス手前でパスを受けた三戸がワンタッチで前を向き、ボックス左から左足シュート。横浜FCのGK永井が正面へのボールを処理できず、ファンブルするような形でネットに吸い込まれた。

早くも追いかける立場となった横浜FCは14分、山下に再び決定機。最終ラインの背後に抜け出し、この試合2度目となるGK小島との一対一を迎えたが、ゴール正面からの右足シュートを右足一本のスーパーセーブに阻まれてしまった。

それでも焦ることなくじっくり打開を目指し、26分に同点に。左サイドから林がインスイングの右足クロスを入れると、ボックス内ニアで待ち構えたユーリ・ララがニアネットを撃ち抜くヘディング弾を叩き込んだ。

幸先よく先手をとるも追いつかれた新潟。ポゼッションと攻撃のバリエーションは横浜FCを上回るが、[5-4-1]の強固なブロックを打ち崩すのは容易ではない。

新潟は前半アディショナルタイム4分、高木のボール奪取から松田がスルーパスに抜け出し、ボックス右から右足シュート。コースを突いた一撃はわずかにゴール左へ外れ、前半のうちに勝ち越しとはならなかった。

それでも62分、高木の右CKにヘディングで合わせたのは渡邊。競り合いに勝ち、地面に足をつけた状態から放ったシュートは、横浜FCの山下の頭をかすめてネットへ吸い込まれた。地元出身の24歳DFにとって嬉しいJ1初ゴールだ。

勝ち越した新潟は66分、約2カ月ぶりの公式戦復帰となる太田を投入。1点リードのまま時計の針を進め、その太田は83分、カウンターから左サイドをスプリントし、最後はカットインから右足コントロールショットを放つ。惜しくもゴール右へ外れたが、復帰戦で詰めかけたファンを沸かせる。

なんとか追いつきたい横浜FC。白星を逃せば、今節の湘南ベルマーレの結果次第で最下位に転落する恐れもあり、せめて勝ち点「1」でも積んでおきたいところだが、どうしても次の1点が遠い。前節ゴールのマルセロ・ヒアン不在は痛い。

新潟は90分、高宇洋がダメ押しの3点目。ゆったりとしたパス回しから縦パスを契機にスピードを上げると、高はボックス手前で長谷川から横パスを受け、落ち着いたトラップから強烈な右足シュートをゴール右隅に突き刺した。

結局、新潟が3-1で勝利。ひと桁順位でのフィニッシュにも望みを繋ぐ4試合ぶりの勝ち点「3」となった。

横浜FCにとっては今季のJ1も佳境に入るなか、痛恨の黒星となってしまった。

アルビレックス新潟 3-1 横浜FC

【新潟】

三戸舜介(前6)

渡邊泰基(後17)

高宇洋(後45)

【横浜FC】

ユーリ・ララ(前26)

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